人との出会いが街へのイメージを変えた。 地域情報サイト「ナガジン」運営は、暮らしの一部に。
勤務先は、製作会社と広告代理店。途中からWebデザインを担当することになり、HTMLやCSSについて勉強しました。
東京暮らしも10年が経ち、ひとくぎりの気持ちもありましたね。遠距離の彼女ができて、不便さを感じると同時に「帰りたい」という気持ちに。仕事を辞めたい。でも、辞めてどうしよう?と。
来てもいいよとか、能力不足だとか、いろいろ言われましたが、せっかく10年間デザインの仕事をしてきたので。1回ちょっと自分でやってみようかなと。
まずは帰ろう。帰ってから就職しようと思っていましたから、起業は全くの予想外(笑)。
最初の頃は、特に東京時代の人たちが「元気?」と連絡をくれて、助けてくれました。あとは、Uターン後にちょうどいいタイミングで良い出会いがあったことも大きいですね。
もともと、東京勤務時代から、自分から何かを発信できひんかな、と思っていたんです。会社の仕事も年数を重ねることで慣れてくる。昼休みにいろいろ考えていたので、ずっと構想はありましたね。
ナガジンの始まりは、仕事を個人で受けながら、これまで学んできた技術を自ら発信するものって何かできひんかなと思ったこと。ナガジン公開と開業届の順番は、一般的には逆かもしれません(笑)
職業病ですね。デザインをつくる人はわかると思いますが、ディティールにとことんこだわってしまうところがあります。ワカサギの記事はまさにドンピシャでした。
最初は、顔出しもしていなかったんです。浅井さんとアイザックさんが入ってから、浅井さんが僕に「出なきゃダメだ」と猛プッシュ。今は、自分が作ったものですから、先陣切っていかないという気持ちもあります。
自分たちで事業を営んでいる方が「ホームページにこういうブログをつくりたい」と言ってくださって、つくらせてもらったことはありますね。「おもろいな」と言ってもらったことから、お仕事の依頼をいただいたこともあります。
記事を1本作成するかわりに広告を出稿してもらったことはありますが、ナガジン本体がお金を生み出しているわけではありません。
最初の段階から、長く続けようと思って始めています。「まだやってんの?」と思われるくらいまでやりたい。これは誰かが言った言葉で、ええこと言うなって(笑)。趣味のひとつ。もし、収入になったらラッキーくらいの気持ちで続けていきたいですね。
Uターン直後は、地元に帰ってきた方たち、同世代の方たちとの出会いがありました。お仕事を紹介してもらったり、一緒に飯行ったり、飲みに行ったり。これは、ナガジンとは全くの無関係の出会いです。
もうひとつは、ナガジンをやったからこその出会い。当時は家が米原にあったので、米原から長浜に通って取材みたいなことをしていたんですよ。そこで出会いが増えました。通えば通うほど、知り合いが増えていろいろな人と遊ぶように。
友達が増えたことで、地元へのイメージが大きく変わりました。
ブログでも地域情報サイトでも、もっと増えたらいいのにというのが正直なところ。もっともっといろんな切り口があってもいいなと思っています。みんながどういう風な視点で書くのか、すごく興味がありますね。
これから帰ってくるという方。もっともっとやってもらいたい!あぁ、こんなんあったんやって言わせてほしい。めっちゃその切り口いいな、目のつけどころいいなって思いたいんです。
そうすると、もっと自分も頑張れそうだなと(笑)。
実際、もうやめようと思うこともありましたよ。「やめよう」「やろう」「やめよう」「やろう」の繰り返しを過ぎて、今は平常心ですね。もう、暮らしの一部です。